理事長挨拶
一般社団法人
日本歯科医学教育学会
理事長 秋山 仁志
この度、令和3年7月4日の理事会の議を経て、一般社団法人日本歯科医学教育学会理事長を拝命いたしました秋山仁志です。
この重責を担うに際して、自らに厳命を課し、この4年間、わが国の歯科医学教育のさらなる充実と発展のために、誠心誠意、努力してまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
日本歯科医学教育学会は、「歯科医学並びに関連領域の教育向上、充実及び発展に寄与すること」を目的として、1982年に故河村洋二郎先生が初代会長として設立され、今年で設立40年目を迎えます。
歯科大学・歯学部・附属病院に関係する方々や歯科医学教育に関わっている方々が、ご自身の専門領域のみならず、歯科医学教育という点で様々な繋がりを持つことが本学会の特徴と言えます。
2019年1月には法人化が認められ、一般社団法人として法人格をもつ歯科医学教育の唯一の専門団体となります。
令和3年6月現在、本学会には約1700名の個人会員、29校の機関会員、9社の賛助会員が所属し,12の委員会で運営が行われています。
総務委員会、財務委員会、学術委員会、企画・将来構想委員会、編集・広報委員会、教育国際化推進委員会、教育能力開発委員会、教育方略委員会、教育評価委員会、教育一貫性委員会、機関会員委員会、利益相反委員会が主体となり、(1)学術大会の開催、(2)講習会及びセミナー等の開催、(3)機関誌、歯科医学教育に関する図書・文献資料等の刊行及び広報、(4)国内外の関係団体との連絡及び提携、(5)優秀な業績の表彰、(6)その他当法人の目的を達成するために、今後も多彩な活動を行ってまいります。
現在、歯学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂検討、臨床実習前共用試験の公的化(Student dentistの法的位置づけ)、診療参加型臨床実習客観的臨床能力試験の正式実施、省令改正による新たな歯科医師臨床研修制度の開始、歯科医師国家試験制度改善検討部会報告書に基づく歯科医師国家試験出題基準改変、アウトカム基盤型カリキュラムに基づく分野別認証評価、諸外国との教育ネットワークの構築、倫理・プロフェショナリズム教育の推進、卒前教育・歯科医師臨床研修・生涯研修のシームレスな学修のあり方の検討、歯科専門医機構との連携など、歯科医学教育の改革がかつてない勢いで進んでいる状況であり、本学会として歯科医学教育における様々な課題にスピード感を持って取り組んでいきたいと思います。
「一日を楽しみたければ 花を活けよ、一年を楽しみたければ 花を植えよ、十年を楽しみたければ 木を植えよ、百年を楽しみたければ 人を育てよ(中国古典『管子』)」
教育の重要性を誰よりも認識し、次世代を担う歯科医学教育者の育成、歯科医学教育者の研鑽の場の提供、歯科医学と関連領域の教育の発展と向上、国民への安心・安全な歯科医療の提供のために、学会活動を進めてまいります。
歯科医学教育のさらなる充実と発展を目指して、執行部が一枚岩となり、全力で取り組んでいく所存ですので、皆様におかれましては、より一層のご理解とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。